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思ったことを相手に伝える [日々感じたこと]

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 「思ったことを相手に伝える」

 これが何気に難しい。相手にとってマイナスになりそうなことだと、「思う」まではできても、気が引けて本人に伝えられない。フラストレーションがたまったまま、本人のいないところで陰口を叩くという不毛なプロセスを繰り返すことになる。

 そんな時、たまたま読んでいた「Practicing The Power of Now」(金出して買いましたが、本文は思い切りネットにアップされてます。)で、気になるフレーズに出くわした。

 該当箇所は、「感じたことを非難することなく表現し、○オープンかつ身構えずにパートナーの言うことに耳を傾けよ…相手と自分にスペースを与えることが肝要」というくだり。

(英文)
Learn to give expression to what you feel without blaming. Learn to listen to your partner in an open, non defensive way...Giving space to others and yourself is vital, P89

 もちろん、読んだ時には、完全に他人事。「言うは易く行うは難し」だよなあ、で放置していた。

 そして、先週の職場。前から続いていたことだが、ボスのパワハラとしか思えない、マシンガン質問+クラスター爆弾のような「あれ調べろ、これ調べろ」的な発注の嵐に耐えられず、同僚がブチ切れ、そしてダウンした。まさに、Not giving space to others の典型である。

 私が席に戻ったのは、騒動が落ち着いた時であったが、今度は私がボスに呼ばれた。

 曰く、「彼は何でダウンしたんだ?彼がどんな仕事を抱えていたんだ?」と、必死で私を詰めはじめた。

「なんちゅう神経しとんねん!」

とさすがに感情が高ぶったが、ふと上記のフレーズを思い出し、深呼吸。

 そして、ずっと前から感じていたボスの仕事の問題点を指摘した。そして、私にとって望ましいふるまい方についても伝えた。

 暫しの沈黙。

 また怒られるんだろうと思ったが、言ってしまうと意外に腹が括れるもので、不思議に何も怖くない。

 そして、ボスが微笑んで言った。「わかった」

 あれ?何だか想定外な反応…。

 以来、職場の雰囲気が少し明るくなった。
 先ほどの同僚も、前より生き生きして働いている。

 この事件を通じて、思い切って言ってみてよかったと思う一方、言わなければ、現実は何も変わらず、自分はストレスを溜めたまま愚痴り続けていたんだよなあ、と怖くなる。今まで、人生の大部分で選んでいた生き方は、後者だったんだよなあ。

 最後に、関連しそうなフレーズということで、佐久先生の論語の訳をつけときます。
 ドキッとした方は、もっと自分を表現してみましょう。

(衛霊公第十五)
 十七 寄り集まって一日中クッチャべっていながら、天下国家のことにはまったく触れず、コセついた話題にチエを浪費しているような連中は、どうにも救いようがないやね。





















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タグ:Power of Now
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